子どもや年配の方々は、いわゆる熱中症のリスクが高いといわれており、幼児は体温調節の機能が未熟、年配の方々は身体機能の低下により温度変化に鈍感になりやすいのが実情です。日本の夏は元々高温多湿な環境になりやすく、熱中症のリスクが跳ね上がります。特に炎天下の下で遊んだり、畑仕事をしたりスポーツをすれば、その熱中症のリスクは急上昇します。子どもたちや年配の方々は体力が十分ではない事も多く、熱中症で一度倒れると深刻な結果になりやすいので要注意です。いわゆる昭和の時代に比べて日本の夏の外気温や湿度は格段に上がっています。特に年配の方々は、日本の夏場はそれほど過酷ではなく、昔は水分補給をそれほどこまめにしなくても平気だったという体験を持っています。そのため、かなり意識して周囲の家族が年配の方々に水分補給を促す必要があるでしょう。

子どもたちや年配の方々と過ごす時は、部屋の温度や湿度にも要注意です。エアコンを惜しまずに利用し、高温多湿な環境を抑止するように努めましょう。エアコンが稼働している快適な室内でも水分補給は欠かせません。水をそのまま補給するよりも、適度に塩分を含んだ状態で飲んだ方が熱中症対策になります。ミネラルウォーターに食塩を足して飲む、もしくは市販されているスポーツドリンクを飲むのが効率的です。水分補給は大切ですが、文字通り水だけを大量に補給しても返って体調を崩す事があり、特に真夏の季節は同時に塩分を摂取する事を意識しなければなりません。また、どんな飲み物をいつ摂取するのか、水分補給のタイミングも大切です。