暑い夏場になると体調を崩してしまう人が多くなりますが、その中でも特に注意しなければならないのが脱水症状です。人間の体の多くが水分であるため、その水分が失われると体にさまざまな悪影響を及ぼしてしまうのです。汗などによって短時間に大量の水分と電解質を失うことによって血液が正常に働かなくなってしまい、その結果として臓器の働きが低下してしまうため、さまざまな症状があらわれます。脱水症状は、初期の場合にはそうだとは気がつかないことが多く、特に年配の方々の場合には重症化しやすいので注意が必要です。めまいが起きてふらついてしまったり頭痛が起きることもありますが、夏バテなどの体調不良の症状だと勘違いしてしまうケースが多いのです。重症化するとこれらの症状に加えて嘔吐したりけいれんを起こしたりすることがあり、時には意識障害を起こすこともあるのでとても危険です。特に年配の方々は心筋梗塞や脳梗塞といった病気を引き起こす原因となるので注意が必要でしょう。
脱水症状が起きていると感じた場合、出来るだけ速やかに行うべきことは水分補給です。この場合、ただの水ではなく経口補水液で水分を摂取するとより効果的な対処法となります。経口補水液はただの水とは違って汗などによって失われてしまったミネラルなどを補給することもできるためです。しかし、脱水症状が重症な場合には水分補給だけでは危険があるため、できるだけ速やかに医師の診察を受けるようにすることが大切でしょう。